スイス国内にはおよそ300の鉄道駅があり、駅では手荷物サービスや両替をはじめ、様々なサービスが受けられます。各地域を転々と移動するにはバックパックが最善の方法!と思いきや、簡単で安全、身軽に移動できる方法があるのです。
これだけは押さえておきたい、便利は駅サービスを見ていきましょう。
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大きな荷物は考えもの
団体ツアーの場合は、スーツケースなど大きな荷物は、ホテルからホテルへバスで運ばれます。 荷物を部屋の外に出しておけば、あとはポーターが運び、添乗員さんが数の確認までしてくれます。
しかし、個人旅行で列車を乗り継いで旅行をする場合、何と言っても荷物の煩わしさといったらありません。10日分荷物はかなりの量になるので、最大のスーツケースの旅となると、通常は大きな荷物を自分で常に管理し、自分で運ぶことになります。
日本国内でも大きなスーツケースを置く場合にはかなり気を使います。車両の端(ドア付近)に大きな荷物を置くスペースを確保している車両も最近はだいぶ増えてきました。 荷物置き場の近くの席が開いていればそこに座ります。
時間とお金の節約にはバックパックが一番
時間が限られた旅で、効率よく移動するのはとても重要な事。
駅から宿までは出来るだけ近くを選んでも、毎回すんなりとたどり着けるとは限りません。そんな中、大きなスーツケースをガラゴロと引いて歩くのはどうもスマートではないと考える人に、バックパックがおすすめです。両手も自由ですし、素敵な店があれば荷物の置き場に困ることなくフラッと立ち寄ることができます。
スイスが初めての私がバックパックにした理由は、一つの都市に1泊のみの滞在、同じホテルには泊まらない旅を計画していたから。ラゲッジサービスは翌々日になってしまうので、スーツケースの到着を心配をしながら旅をするのは得策ではないと考えたのです。
煩わしい事が面倒で、体力があり、自由度の高い旅をするには、バックパックはおすすめです。
ラッゲージサービスを利用しよう
そもそも、バックパックは重いし肩が凝る。慣れないし担いで歩き回るのは体力が心配。そんな人でも大丈夫です。バックパックで行ったは良いが、もうどうしても担いで歩き回りたくない人は、荷物を預けてしまえばよいのです
スイスでは全国に広がる優れた交通システムのおかげで、スムーズで無駄なく旅することができます。大きな駅では階段に加えてスロープも整備されています。駅のホームから列車に乗せる時に段差がありますが、 いったん車両に積んでしまえば大丈夫なんです。
スイス国内(通常便): ラゲージ
スイス国内400の駅で利用可能な荷物託送サービス『ラゲージ』。 次の目的地の駅への到着は翌々日ですが、比較的安い料金で利用できます。目的地までの切符またはパスを持っていれば、荷物一個(25㎏以下)につき、12スイスフラン(約1400円)で目的地まで送る事ができます。
荷物の到着は翌々日になるので、預け入れた当日の夜、そして翌日の夜の着替え、 観光に必要なものは別にして持っていくことになります。 貴重品はもちろん、カメラの記憶媒体など絶対に無くしてはいけないものは預けずに持参しましょう。
例えばグリンデルワルトに4泊、移動の途中どこかで1泊の後、ツェルマットに4泊といった旅程の場合、 グリンデルワルト最後の夜の19時までに手続きを済ませ、翌々日ツェルマットに着いた時に受取れるということになります。
料金は12スイスフラン、2017年1月のレート115円の場合、 荷物一個につき1,380円と手頃な料金でスイス各地に送ることが可能です。
スイス国内(特急便) : エクスプレス・ラゲージ
「ラゲージ」の速達便と言えるのが、「エクスプレス・ラゲージ」。以前は「ファストバゲージ」と呼ばれていました。 9時までに預ければ、当日18時から受け取れます(1回CHF30を追加)。
荷物1個を送る場合、特急便発送手数料を加えて合計42スイスフラン(約4700円)かかります。 随分高い印象ですが、 特急便発送手数料の(CHF30/約3300円)は個数に関係ない定額料金のため、例えば荷物4個を同時に送る場合は逆に安くなります。 家族や小グループなどの旅行では料金のメリットも出てきそうです。
本当に信頼できるの?
「本当にちゃんと届くの?」 「もし間違った駅に行ってしまったらどうしよう?」 当然こういった心配もわかります。使い慣れてくれば、もう信頼しきってしまい、全くそのようなことも考えなってしまいますが、 特に初めて利用する方は不安ですね。
私は旅の後半にサービスを利用しましたが、お国柄でしょうか、かなり安心して任せられるという印象でした。でもはやり人間のやることですから、 ミスは100%絶対 ないというわけではありません。貴重品はもちろん、絶対になくなっては困るものは携行して下さい。
受取の駅名は正確に
荷物け預入れの手続きの際重要なポイントは、受け取る駅を正確に伝えることです。 日本式の発音では、現地の駅員にすぐに判らない可能性があります。 そこでおすすめは、地名をローマ字で書いて同時に見せること。 そして受取証をもらったら、必ず送り先の駅名を確認します。
同じ場所でも駅が複数ある場合も注意が必要です。 間違った方に送られたら、取りに行くのも大変なので、 送り出すときにしっかり確認しましょう。
まとめ
- 一つの都市に滞在しず、身軽でアクティブに旅をするならバックパックがおすすめ。
- スイス国内に荷物を送るには、料金は12スイスフラン(2016年1月のレート120円の場合)荷物一個につき1,500円と手頃な料金でスイスの隅々まで送ることが可能。
- 当日に届く特急便は手数料を含めて42フラン。荷物一個につき5000円近くかかる。
スイス国内に荷物を送るには色々なサービスがありますが、言葉にあまり自信がない人は、「ラゲージ」または「エクスプレス・ラゲージ」の利用だけで事足りるはずです。日本並みに正確で安心なスイス鉄道ですから、無用な心配は必要ありません、
ただ、ミスは100%絶対 ないというわけではありません。貴重品はもちろん、絶対になくなっては困るものは携行して下さい。