スイスは愛犬家国家!色々ダメでも犬だけはOKな理由とは!?

近年の日本は史上空前のワンコブーム。子供がいる家庭は2割だが、ワンコがいる家庭は約4割だと言います。大型犬が列車やバスに乗り込み、飲食店で足元にうずくまる。そんな光景が、スイスでは珍しくありません。スイスでの社会的犬の立場、犬のしつけの方法などを見ていきましょう。

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スイスは犬天国!スイスの犬はどれだけ優遇されているか?

スイス人は食事や買い物にも気軽にワンコを連れて行くし、旅行やハイキングのときは当然のごとくワンコを連れて行く。わざわざ”ワンコのための散歩”なんてする必要がないライフスタイル。これに人間と犬の努力の賜物です!

列車移動

スイスはどこもかしこもワンコ連れOKの愛犬天国なんです。トラムやバス、鉄道や登山列車、ケーブルカーなどの全ての公共機関は、キャリーバッグやゲージを押し込める必要など全く無く、ワンコもそのまま列車に乗れます。

どこの駅でも犬と一緒に行動しています。

ワンコは半額

自動販売機にはワンコマークの半額ボタンがあるし、切符売り場の料金表にも「犬は半額」の表示が出ています。

駅の券売機には必ず犬のマークがあります。

ホテルはワンコも泊まれるのも当たり前で、シャンデリア輝く5つ星ホテルのロビーをワンコがテケテケ歩いています。レストランもテラス席はもちろんのこと、店内席も入れる店が多いです。

ショップはデパートとスーパーマーケットだけは、「犬の入店はお断り」の表示が出ていますが、その他は入れるのが普通です。つまり「犬お断り!」の表示が出ていない限りどこでも入れる訳で、日本とは真逆の感じです。

子供より躾がいい!?スイスのワンコたち

「スイスのワンコって子供より躾がいいかも?」と思えるほどに、皆が一様に行儀がいい。無駄吠えや噛み癖なんて絶対にありえない。知らない人や、他のワンコに吠えたり、猫をを見かけたらダッシュで追いかけたり、バイクや自転車と競争しようと走り出したり、飼い主が何か食べていると食べ物をねだったり、なんかもしません。

飼い主=絶対的存在で、飼い主以外のもの、飼い主の指示以外のものに何の興味を示さない感じです。

至る所で犬を見かけます。躾がしっかりされていて、吠えたり飛びかかるような事もありません。

飼い犬に免許制導入!

大型犬が列車やバスに乗り込み、飲食店で足元にうずくまる。そんな光景が、スイスでは珍しくない。厳しいしつけのたまものだが、そこまでしない場合でも、スイスでは、すべての犬と飼い主に法律で講習と訓練が義務づけられました。規制の厳しさは欧州一です。

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しかしこれは、スイスのワンコが生まれながらにして天才で品行方正だからではありません。「犬は社会の一員」が「スイスの社会通念であり、犬を社会の一員として受け入れる社会システムを作る代わりに、自分の犬がちゃんと社会の一員になれるように義務教育を与えるのが常識だからです。

各所に備え付けウンチ袋(ポスト?)があります。ここはサンモリッツ湖です。

犬のしつけは義務教育!飼い主の義務を法律で定めるスイス

スイス人は犬を飼い始めると必ず、しつけトレーニングに通います。最低3週間、もの覚えの悪い犬や飼い主なら追加授業。自分の子供に義務教育を与えると同じ感覚で、自分の犬に義務教育を与えます。犬を躾けるためではなく、人が犬の躾け方を習うため教室ですね。

そのスイスで定められている飼い主の義務とは下記の通りです。

犬を飼う前に…理論の受講

犬を初めて飼う人は、経費やしつけなど飼育に不可欠な知識について、最低約4時間の講習を受けます。この時点で、その大変さに犬を飼うことを断念する人も多いのだそうです。

飼い始めて1年以内に…しつけの訓練と実技テスト

犬を迎えたら1年以内に、飼い主と犬は1回1時間×4回のしつけの訓練および実技テストを受け、合格すると証明書が発行されます。経費は約7,000円。犬の飼育経験のある人は、新しい犬を飼う際に実技試験を受けます。

飼い始めて一年後に…犬税の徴収

犬を飼い始めたら半年以内に自治体に犬の登録を行います。これを受けて飼い始めて1年後に犬税の徴収が開始。1頭で約170,00円、2頭め以降はさらに高額になる(自治体により異なり、特に都市部では高めに設定されている)。

2回目以降の犬税の徴収では、税の支払いと同時に証明書の提示が義務づけられている。登録および犬税の納付を行っていないと罰金を科されます。

生涯にわたり…フンの処理

飼い主は自分で犬のフンを拾って片付けることが義務づけられていて、違反すると罰金約9,000円が課される。

その他…飼えなくなっても

これらにプラスして、ティアハイムに犬を引き取ってもらう場合の飼い主の義務として、マイクロチップが装着されている事、引き取り料金は約5万円が義務付けられています。飼いはじめの時点でこれらのことも含んでおかなければなりません。

まとめ

  • スイスの犬は、トラムやバス、鉄道などの全ての公共機関は、キャリーバッグやゲージが無くてもそのまま乗れる。
  • 列車の切符売り場の料金表には、「犬は半額」の表示がある。
  • 犬を飼ったら必ずしつけ教室に通い、犬の義務教育を受ける。

ともあれ、愛犬家にとってスイスは理想の国である!スイスだけに限らず、ヨーロッパはそんな国が多いんじゃないでしょうか?私もワンコを飼っていますが、スイスのワンコは「なんて羨ましい!」と感じました。特に大型犬をよく見かけたのも日本と違っていましたね。正に家族の一員!という感じでした。

日本はまだ猫かわいがりというか、犬かわいがり(笑)というか、甘やかしまくっている飼い主が多く、社会の一員になりきれていないワンコが多いと感じます。躾の出来ない人が犬を飼うということは、とても非常識な行為なんです。

犬って…つまり貴族の文化。それが現在、庶民にも広まっているのだろうと思います。だから、乗り物どころか、一流のホテルやレストランは、犬を連れて入れて当たり前。それ程西欧では、犬は人間の暮らしに入り込んでいる生き物というわけです。

きちんと社会性が身についている犬には、散歩紐などいらないのかもしれません、実は。躾をきちんとされるって 犬にとっては幸せな事なんですね。

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