スイスで団体観光客を回避する方法!ツアーの長所と短所を比べてみる!

有名観光地となると、観光バスが乗り入れ団体客がドッと押し寄せます。日本人を見てホッとしたりする反面、「団体行動が嫌で個人旅行を計画したのだけれど…」とがっかりした気分になります。

団体ツアーを完全に回避するのは、なかなか難しいのですが、なるべく避けるための方策をいくつか紹介しましょう。

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旅のプランを決めるとき、始めに決めなければならないのは「ツアーで行くか、個人旅行で行くか?」です。最初にツアーと個人旅行の長所と短所をみていきます。

ツアーの長所と短所

ツアーの長所は、効率的なこと!多くの有名観光地を足早にまわってくれます。飛行機もホテルも食事も全てが団体割引料金だから、もし、全く同じ旅行を個人でしたならば、ツアーの方が割安になります。

逆にツアーの短所は、ありきたりの有名観光地にしか行かず、旅程が慌ただしく一都市の滞在時間が限られてきます。また、添乗員付きのツアーの場合、ホテルも食事も全て決められていて、個人的な選択がほとんどできません。

時間のロスを無くしたいなら団体ツアーを利用しよう!

ガイドブックやネットでいくら下調べしても、始めてのスイスですと、時間のロス、お金のロス、観光のポイント・説明のない事のロスが多すぎると思います。

最初だけでもコツを覚えるためにも、団体旅行のほうがいいのでは…、と考えます。団体旅行客も慣れた人が多く、学ぶことも多いのが現実です。もしかして最初で最後になるかもしれない(?)スイス旅行で、全ての観光地を一通り回りたい人におすすめです。後悔することはないでしょう。

個人旅行の長所と短所

個人旅行の長所は、旅行期間、滞在地、移動手段、観光する場所、宿泊ホテル、食事など全てを自由に決められること!

逆に個人旅行の短所は、すべての計画を自分で考え、自分で手配しなければならないこと。また、何かトラブルが起こった時も自分で処理しなければならず、『旅は自己責任』が信条の人でないと個人旅行は難しいでしょう。

団体行動が苦手なら個人旅行にしよう!

一つの都市に3~4泊して心ゆくまでハイキングしたり、くつろいだり、そんなゆったりした旅、こだわりのある旅がしたい人は、迷わず個人旅行を選択して下さい。基本的に団体行動に不適合の人、人に指図されたくない人、気まぐれな人には特に。例え観光地にたどり着けなくても、後悔することはないでしょう。

個人旅行を選んだからには、団体客を回避しよう!

せっかく縛りのない自由な個人旅行を選んだからには、「こんな所で、他の団体ツアーと一緒になるのは勘弁!」と思うでしょう。スイス初心者の私はりませんが、実際団体客と遭遇し大変な思いをした経験から、次回(スイスに行くチャンスがあれば!)のためにどんな方法があるか調べてみました。

ガイドブックにもあまり紹介されていないような自分たちだけの 「とっておきの場所」は必ずあるはずです。

有名観光地の近くの町や村に泊まる

例えばユングフラウ地方なら、インターラーケンやグリンデルワルトの替わりにヴェンゲンまたはミューレンなど。 エンガディン地方ならサンモリッツの替わりに、シルスやポントレジーナなど。ヨーロッパの中では割とコンパクトなスイスでは、一駅の間隔が5~10分くらいなので、泊まる価値はあると思いますよ。

スイス国内の鉄道を、通用期間内であれば何回でも利用できる『スイスパス』を持っていれば、一駅離れていても全く問題はありません。スイスの列車名は時間に正確なので旅行の計画がたてやすいはずです。

地図真ん中にグリンデワルドがあります。ここは観光地で人気が高く観光客が多いので、10分~20分ほどで行けれる2つほど先の駅、ヴェンゲンまたはミューレンに泊るのが得策です。

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地図右下にサンモリッツがあります。ここも団体客が訪れる人気の都市なので、一駅離れたポントレジーナに泊るのもおすすめです。サンモリッツのホテルよりも少し安くなります。

物理的に大型バスが入れない宿泊地を選ぶ

例えばリーダーアルプやベットマーアルプなどのアレッチ地区は、高台の上に位置するガソリン車乗り入れ禁止のリゾート。 世界自然遺産にも登録された、全長23.6Kmにおよぶアレッチ氷河を一望できます。大型バスが入れる道路自体がなく、ロープウェイを乗り継いで行く場所なので、村も静かです。

世界自然遺産にも登録されたアレッチ氷河。

このアレッチ地区内のホテルに泊まれば、団体客は無く、リゾート気分が存分に楽しめるでしょう。

ツアーで紹介されているハイキングコースを避ける

あちこちのツアーのパンフレットで紹介されているハイキングコースなるべくは避けましょう。 例えばツェルマット地区の ローテンボーデンからリッフェルベルグ、ユングフラウ地方のメンリッヒェンからクライネ・シャイデックのコースは、 日本からの団体ハイカーで行列ができるほど!他にも良いコースはいろいろあります。

有名展望台へ上る時は、時間帯をずらす

ユングフラウヨッホやゴルナグラートに上がる登山電車。6~9月のベストシーズン、特に午前中はまるで日本のラッシュだそうです。電車を何回か見送る必要があります。
ほとんどの団体ツアーが午前8時~9時頃にホテルを出発するので、この時間帯を避け、例えば午後遅めの時間帯に上る方法もおすすめです。午前中に登った観光客が下山する13~15時辺りがベストでしょう。

ただし山の天気は午前中、しかも早い時間帯の方が天気が安定し、晴れの確率が上がるので、天気を優先させるなら混雑しても朝出発するのが良さそうです。

氷河特急の利用を避けて、通常の列車か別ルートを考える

氷河特急は団体ツアーだらけなので、アンデルマットあたりで1泊しながら通常の列車を乗り継いで移動する方法もあります。 また、パーム特急を利用する方法なら、ルガーノに1泊してサンモリッツ~ツェルマット間を結ぶ方法もおすすめです。氷河特急と同じ路線を走り、尚且つツアー客を回避できるからです。

2~3つ星クラスで部屋数の少ないホテルを選ぶ

個人旅行者としてはホテルのレストラン等で賑やかな団体客と一緒になるのは避けたいものですが、最も避けたい日本人の団体ツアーが利用するホテルは四つ星クラスが多いのです。

三つ星クラスでも規模の大きなところでは団体客と鉢合わせする確率が高まりますが、部屋数が20~30程度以下で、できればホテルチェーンに加盟していないところを選べば、多分静かな滞在が楽しめます。小規模なホテルの方が、オーナー家族から温かいもてなしを受けられますし、色々と便宜を図ってもらえます。

まとめ

  • ツアーの長所は、効率的なこと。多くの有名観光地を足早にまわってくれます。ツアーの短所は、ありきたりの有名観光地にしか行かず、旅程が慌ただしく一都市の滞在時間が限られること。
  • 個人旅行の長所は、旅行期間、滞在地、移動手段、観光する場所、宿泊ホテル、食事など全てを自由に決められること。短所は、すべての計画を自分で考え、自分で手配しなければならないこと。

団体客を避ける方法は、

  • 有名観光地の近くの町や村に泊まる。
  • 物理的に大型バスが入れない宿泊地を選ぶ。
  • ツアーで紹介されているハイキングコースを避ける。
  • 有名展望台へ上る時は、時間帯をずらす。
  • 2~3つ星クラスで部屋数の少ないホテルを選ぶ。

実際の話ですが、せっかく苦労して座席を予約した氷河特急では、 乗った瞬間から一車両のほとんどを、団体ツアー(陽気なイタリア人)が宴会を始めていました!びっくりするほど騒々しく、何とも言えない怒りが込み上げてきたのを思い出します。

静かに景観を楽しみ、普段味わえないリラックスした時間を過ごそうと思っていたのに、乗車時間の半分も嫌な思いをしました。途中で勇気を振り絞って、空いてる席に移動させてもらいましたが…。座席指定をするだけでは、どんな人が乗車するか知ることはできませんね。

有名観光名所は外せないなら、よほどのスイス通でなければ団体客と遭遇することはほぼ避けられません。それでも自分なりの工夫をして回避することは可能なんです。

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