空港に向かったはいいが飛行機が欠航!そのようなときは、自力で予約の変更をする必要があります。よく空港で足止めされ疲労をにじませた利用客の様子がニュースで流れていますが、結局皆どうやってその難局を乗り切っているのでしょうか?
実際に乗る予定だった飛行機が欠航するとどうなるのでしょう? いざという時に慌てない為のポイントを整理してみました。
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搭乗当日は晴れているのに欠航ということもあります。悪天候の影響でダイヤがみだれると指定の空港に飛行機が待機できず、翌日その機材を利用するはずだった便が欠航することもあります。または、自分の予定便が出発空港に到着できずに、当日欠便が分かるケース。今回私はこのケースに遭遇しかなり労力を使いました。
楽しかったスイス旅行も終わり、乗継のためヘルシンキ空港降り立ったはいいが、名古屋行きの便が欠航。本来飛んでくるはずだった機材が故障して、名古屋からヘルシンキに飛んで来られなかった為(1日1便)です。
裏を返したら、当日日本を飛び立つ予定だった旅行者は足止めを食らっていたことになります。不謹慎ですが、帰りの便が欠航で良かったです。行きに欠航になっていたら、翌日の代替え便があったとしても旅行期間が短くなりますから。もちろん逆もあります。翌日に大事な仕事やどうしてもは外せない用事がある場合など。でもこればかりは、私たちの意思では何ともなりません。
今回は私が実際に利用したフィンランド航空に限定して、飛行機が欠航になった場合の対処法を説明します。
もし欠便が判明したら、迷わずいち早くカウンターに並んでください。運よく当日の代替え便が見つかれば良いのですが、翌日の便しか空いてない場合、当然元々予定していたその日の予約が優先です。私たちのように空席待ちの人が大量にいると、帰る日が翌々日になる可能性も十分にあるので、なるべく早く空席を手に入れる必要があります。
ジュネーブからトランジットの為にヘルシンキ空港に到着した際に起こった話です。出発3時間前から、 電光掲示板に何やら新しいメッセージが。嫌な予感はしていたのですが、見事的中。 名古屋からヘルシンキに本来飛んでくるはずだった機材が、テクニカル面のトラブルで到着していませんでした。従って、その飛行機で帰るはずである私たちのフライトは欠航となりました。
同日に到着する、日本行きの他の路線の便に振り替えされるのか? 他社の路線に振り替えさえるのか?または翌日のフライトに切り替えられるのか?などの手続きをするためにカウンターに並ぶことに。ずっと前から既に長蛇の列が出来ており、何せ30人位(恐らく私同様トランジットしたお客さん)の乗客に対して2人のスタッフ。一人一人にかなりの時間を費やしています。もちろん並んだ順に空席が消えていきます。
結局1時間後に代替のフライトを調べてもらうことができました。同日着で、成田空港と関西空港行きの便の空席は、元々の予約席と代替された人達で埋まり既に満席状態です。アジア経の飛行機も提案されたのですが、トランジットに12時間とか、16時間とかかなりの悪旅程。アジア経由の飛行機に乗るか、ヘルシンキで一泊して、翌日の便に振り替えるか、2つの選択肢を与えられました。
特別帰国を急ぐ訳ではないし、ヘルシンキ観光も悪くないと思い、フィンランド航空が用意したホテルで一泊し、翌日の便に代替えをしてもうことに。結局丸一日遅れての帰国となりました。ヘルシンキ観光をする事に。その際、翌日のエアチケット、宿泊ホテルの予約確認書、お詫びにヘルシンキ空港内で使える17€(ユーロ)のミールクーポンも配られました。
帰る予定の日に飛行機に乗れなければ、その日に泊まるホテルの確保が必要です。天変地異や台風などによる悪天候の場合は、航空会社に責任はありませんので、ホテル代やその間の食事代は自分持ちとなります。
機材の故障による欠航の場合は、すべて航空会社が負担してくれます。代替え便で目的とは違う空港に降り立った場合でも、自宅に帰るまでの交通機関の費用は後日請求できます。ホテル代とその間の食事も航空会社が持ってくれます(ホテル内での食事)。
今回ホテルの食事は、夜も翌日の朝もバイキング形式だったので、食費はかかりませんでした。日本人のツアー客や、同じく代替え便の人たちでごった返していて、料理の品数が少なく、満足のいくものではありませんでしたが、予定に無かったヘルシンキのホテルと食事を満喫しました。
旅程の途中にトランジットがある場合は、荷物をピックアップすることなく、自動で到着地まで運ばれます。今回ジュネーブで預けた荷物は、もちろん名古屋まで運ばれる予定でした。翌日の飛行機は確保されて安心したのですが、着替えや洗面用具は預け荷物の中。下着を替えずに翌日のヘルシンキ観光をする勇気が無く、一旦預け荷物を返してもらう事になりました。
荷物が出るまで2時間ほど時間が必要だから、荷物受け取り場に行って待っててほしいと、受け取りに必要な書類をもらい提出。その間ミールクーポンで時間をつぶすことになりました。
その後、バスで5分ほどのホテルにチェックインし、用意されたバイキング形式の食事を済ませ就寝。欠航が分かってから5時間後の事です。翌日はヘルシンキ観光をする事になります。
万が一欠航になったの事態にあわてないように、事前にチェックしておきましょう。多くのエアラインのホームページには、遅延・欠航情報、その場合の対応や手続きの詳細が明記されています。あらかじめ自分で遅延・欠航情報を確認しておくと、欠航になってしまった場合でもスムーズに行動することができます。
欠航時や遅延時には案内メールを携帯に送信するサービスを実施しているエアラインも多く、利用する価値は大いにあります。欠航当日は、空港のカウンターも電話も非常に混み合い、つながりにくいので、自身でしっかりと情報を収集して手続きをされる方が良いでしょう。
今回利用したフィンランド航空は、欠便になった時に誠意をもって対応してくれました。代替のフライトが利用できない場合、状況に応じて、軽食または食事(ミールクーポンがほとんど)に加えてホテルでの宿泊を手配してくれます。そしてできるだけ空港に近い宿が用意されます。お客さんが確実に目的地に到着できるよう必要なものをすべて手配し、できるだけ不便をかけないようにしてくれます。
もちろん、フライトの出発が遅れた場合、SMSを通じて、遅延と新しい出発予定時刻についてお知らせがあります。ジュネーブで飛行機に乗った時点で、乗継便が既に欠航が決まっているとは夢にも思いませんでした。天気も良いし、欠航になる理由が見当たらなかったので、全くチェックしていませんでしたね。
翌日、バイキング形式の食事を済ませ一旦空港に戻りヘルシンキ市街へ。空港からヘルシンキ駅までは電車で30分前後。空港ではラインPとラインIの二つが逆方向に出発しますが、どちらも逆回りの環状線でヘルシンキ中央駅に到着します。
チケット購入はホームに設置されたマシンにて購入。キャッシュもクレジットカードも対応しておりまったく問題なし。チケットはゲートに通したりする必要はなく、携帯していればそのまま電車に乗ってしまって大丈夫です。
フィンランド最大のデパートストックマンをはじめ、数多くのショップやカフェなどが建ち並ぶ、ヘルシンキきっての目抜き通りが、アレキサンテリン通り。東端に位置する元老院広場を起点に、ゆっくりとショッピング散策を楽しめます。マリメッコやイッタラといったフィンランドブランドのアイテムにも出会えるはずです。通りの中央にはトラム(路面電車)も走っています。
駅から歩いて10分もかからないところに「ヘルシンキ大聖堂」があります。ヘルシンキのシンボルといえば、なんといってもここ。街の中央部に位置する大聖堂は、ドイツ出身の建築家カール・ルードヴィッヒ・エンゲルの設計で、1852年に竣工されました。緑色のドームを冠した白亜の建築は、端正な佇まいでまるで夢の世界です。青空だったらすごく映える白く美しい建物でした。
美しい海に面して発展したヘルシンキ。この街で市民の台所として親しまれているのが、マーケット広場です。新鮮な魚介類や野菜の露店が並ぶマーケットでは、地元の人々の日々の生活が垣間見えるはず。革製品などのハンドクラフトの店なども出店するので、おみやげ探しにもおすすめです。
ヘルシンキの街を堪能した後再びヘルシンキ空港へ戻り、目出度く帰国の途に着きました。
万が一自分の盛乗る飛行機が欠便になった場合、ツアーの場合は添乗員にお任せでもいいですが、個人旅行の場合は自分で乗り越えなければいけません。不測の事態に陥った時こそ、落ち着いて最善の策で対処していきましょう。そして自分の乗る航空会社のホームページは事前にしっかりチェックしておきましょう。
あと、遅延や欠便の可能性も考え、下着や洗面用具など、必要最低限の持ち物は手荷物で持っていた方が良いです。一旦預けた荷物を引き出すにはかなり時間がががります。それをまた預けなおさなくてはなりませんから。備えあれば憂いなし!です。