スイスの旅を計画し、その計画にそって飛行機やホテルなどの手配も済んだら、次は持ち物チェックです。海外旅行に行くときに悩むのが持ちのもの。アレもコレも!と結局多くなってしまうもの。本当は海外旅行に必要な荷物は案外と少ないものです。
実際にあると便利な持ち物と、持って行ったけどこれはいらなかったなー、と思った持ち物について説明します。「最低限これだけは!」というものと「これがあって助かった!」というものも一緒にご紹介します。
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私は心配性なのでいつも荷物は多めに持って行きます。ですが今回はバックパックで1週間分の荷物を詰めなくてはならなかったので、かなり厳選しました。
スイスの通貨はスイスフランですが、日本円を持って行って現地で両替する方法をオススメします。日本でも銀行などの外貨両替窓口でスイスフランの入手が可能ですが、レートが悪いことが多いため必要最小限に留めておくといいです。
チューリッヒやジュネーブの各空港、中央駅には両替窓口があり、市内の銀行でも殆ど全ての銀行窓口で両替が可能です。チューリッヒ中央駅構内の両替所などでは通常は断れられることが多い硬貨の両替も受け付けてくれるので非常に便利です。
ガイドブックなどでトラベラーズチェック(T/C)が薦められているケースがありますが、正直なところT/Cをつくって持っていく意味は、今となってはありません。盗難時などに再発行できることと、銀行などで簡単に現金化できることが利点ですが、クレジットカードでもサポート体制はあまり変わりません。
また、T/Cの場合現金化する際のレートが若干有利ですが、その分発行時と換金時の2回手数料が掛かるため、トータルで見るとそこまでお得ではありません。
現金を多額持って行くのは不安があるものです。新生銀行やシティバンクなどでは海外ATM対応のキャッシュカードを発行していますので、これを持って行けば現地のATMで必要に応じて現金を引き出すことが可能です。
通常は既存の口座から直接引き出すことになるので、オンラインバンキングが可能であれば現地からでも残高照会などを行うことも可能です。(三井住友銀行や東京三菱UFJ銀行などでも海外ATM対応カードは発行されていましたが、2009年以降相次いで廃止となっています。)
スイス国内ではどんな田舎町でもATMがあり、操作もシンプルかつ多言語対応(独・仏・伊・英)なので簡単に現金を必要なときに引き出すことができます。
クレジットカードは、海外旅行では身分証明証の役割を担っていて、カードがないとホテルのチェックイン時やレンタカーを借りる際に多額の預かり金を要求されることがあります。
現在、日本で発行されているクレジットカードは通常の場合スイスでもそのまま利用できます。ただし、カード発行会社によっては取り扱いできないことが多いので注意が必要です。VISAカード、マスターカードであればまず使えないケースはありませんが、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースについては利用できないことがあります。
この中でも特に、VISA、MasterCardは2大国際ブランドと言われており、全世界の加入者数、加盟店舗数がずば抜けています。つまり、世界中どこに行ってもまず間違いなく使えるのがVISA、MasterCardというわけです。
JCBカードはハワイや台湾、韓国など日本人がよく訪れるお店では使えることもありますが、使えないお店もまだまだ多いので、VISAかMasterCardがオススメです。JCBに関しては他のヨーロッパ諸国に比べると、スイスでは利用できることが多いです。
荷物の大きさについては旅行の日数や目的によって左右されるので一概にこれが良い!というわけにもいきませんが、できるだけ小さくしたほうが良いことには間違いないと思います。特に移動時に大きな荷物や複数の荷物を持つことは、いくらスイスの治安が良いとはいえオススメできません。
ハイキングやトレッキング、スキーを予定されている方は、両手の空くバックパック(リュックサック)をお持ちいただくことをオススメします。もちろん現地で調達するのも良いと思います。特にハイキングの方は雨具などを持ち運ぶのに必須となります。
スイスと聞くとどの季節に行っても日本より確実に寒いんじゃないかと思われる方も多いと思いますが、実際はそんなこともありません。平野部であれば夏は30度を越える日もよくありますし、冬にジュネーブやチューリッヒなどの都市部で大雪が降ることもそんなにあることではありません。
ただ、全体的な平均気温は東京や大阪よりも低いのも間違いありません。従って、平野部・都市部のみを旅行するのであれば北日本や北海道を旅行するような心づもりでいれば問題ありません。
夏場でも標高1,500m以上の場所へ行かれる場合や、冬であればそれなりに準備が必要です。フリースやジャケットなどは現地でも簡単に手に入りますが、現地のブランドが良い!という方以外は極力出発前にひと通り揃えておくことをオススメします。
特に防寒できる下着や上質のフリースなどは日本以外ではまず手に入りません。UNIQLOのヒートテックなどは特に重宝しますので、複数枚持って行かれても損はないと思います。
ユングフラウ鉄道でユングフラウ方面、ゴルナーグラート鉄道に乗る場合は場合などは、かなり寒いので、山頂まで行くなら厚着を用意していくのがおすすめです。
普段持ち歩かないスーツケースで良いので、パスポートとクレジットカードのコピーを入れておきましょう。盗難に合った場合や、紛失してしまった場合はパニックになりがち。コピーがあればパスポート番号もカード番号も瞬時に確認できます。面倒ならコピーじゃなくて、スマホで写真を撮っても事足ります。
パスポートコピーの次に必要なものが、日本大使館・海外旅行保険の緊急連絡先・クレジットカードの緊急連絡先です。自分が気を付けていても、何が起こるかわからないのが海外旅行です。海外でスマホが普通に使えるようになった今、そんなに絶対的なものではないですが、いざという時は動転して調べられないかもしれないのです。
スマートフォンはもはや必需品です。海外旅行の知らない土地でGoogle Map +GPSで迷わなくてすむのも安心だし、おいしいお店や観光スポットを現地で探したい!フェイスブックやツイッターもしたい!という訳でパスポートの次に必須の持ち物です。もちろん充電器も忘れずに。
とはいえ、まともに海外パケ放題を使うと高額(1日2,980円)なので、いつもWIFIレンタル(1日970円/長期割引きやキャンペーン価格もあり)を使って安く抑えて使い放題にしています。
デジタルカメラやビデオ、ノートPCなどを持参する場合は充電器のACアダプターの対応電圧を確認しておく必要があります。日本の電圧は100V(ボルト)ですが、スイスは220〜240Vのため、対応していないACアダプターなどを使用する場合は変圧器を通す必要があります。
またプラグの形状も異なるので、電圧は対応している場合でも変換アダプターが必要になります。スイスでは丸い穴2つのタイプ(C型)のプラグが主流で、日本で入手することが可能です。コンセントは2穴型と3穴型があるが、いずれも2穴型のC-1型を持参すると良いですね。
日用品の類はスイスでも入手はそれほど難しくありません。現地調達の場合はCOOPMIGROSといったスイス国内のどこにでもあるスーパーで入手できますが、種類は豊富にあるわけではありません。日本より割高なものも多いので注意しましょう。使い慣れたものをという場合は持参するのが得策です。
特にコンタクトレンズ洗浄液や目薬などのケア用品は持参したほうが良いでしょう。旅先でコンタクトやメガネを調達するのはとても大変です。必ず予備のコンタクトとメガネを忘れずに。
そして、医薬品に関しても必ず持参するようにしてください。処方せんの要らない、いわゆる常備薬的な薬はスイスの薬局でも手に入りますが、効力が強かったり、体に合わないということもあります。欧米人は体が大きいですから、効きすぎて血圧が低くなってしまった、という話もよく聞きます。
ちなみに、スイスの医療費は世界的にみても非常に高額です。万が一の病気や事故に備え、出発前に必ず海外旅行傷害保険に加入しておきましょう。
日本のホテルだと当たり前のようについているスリッパ。けれど海外では当たり前のようについていません。しかも当然だけどホテルの部屋は土足です。やっぱり日本人ですから、ホテルの部屋に帰ってきたら靴を脱いでくつろぎたいものです。風呂上り靴を履くのは気持ち悪いし、外履きの靴を部屋で履くのも嫌だし、裸足で歩くのも汚いです。
100円均一で売っているようなスリッパで構わないので、必ず持参してください。3つ星ホテル以上なら備え付けのスリッパがある所が多いですが、抗菌はされているけど使いまわしの場合もあります。素肌に触れるのだから、自分専用のものがあるといいです。
ポイントは布タイプではなく、ラバータイプを選ぶこと。特に感じるのがお風呂上りです。布だと濡れたまま履けません。ラバータイプならすぐ乾くし気にせず履けますよ。このスリッパを飛行機の機内にも持ち込んでもいいので一石二鳥です。
3泊4日程度ならいいけど、それを超える旅行で毎日同じ靴だと、雨が降ったり汗をかいた場合はかなり危険です!ハイキングをするならそれなりの靴が必要ですが、それ以外はかさばらないスペアの靴を一足持って行くと便利です。選ぶポイントは、かさばらなかったり、押しつぶしても大丈夫なスニーカーやクロックスの様なサンダル。しかも軽いのが条件です。
預け荷物の重量制限があるので、帰りはどうしてもお土産など荷物が増えがち。特にスイスでチョコレートを大量買いすると、あっという間に重量オーバーになりがちです。靴は結構重いものなので、できるだけ軽くしておくのが無難です。
これも日本のホテルだと当たり前のようについているものだけど、エコノミークラスのホテルにはない場合が多いです。普段、優れた日本の歯ブラシを使っておると、意外に質が悪く感じるするもの。やっぱり日本製の歯ブラシは使いやすいです。飛行機の中でも使えるので必ず忘れないでください。
季節によりますが、スイスは湿度が低いので、乾燥しているところは物凄く乾燥してます。電車の中は冷暖房完備なので、もちろん乾燥しますし、山岳ホテルに泊まる場合も標高が高いので乾燥します。飛行機の中もパリパリになる位乾燥しますね。絶対ではありませんが、できるなら持って行ったほうがいいです。
これも時期によりますが、夏のスイスの日差しは半端ないです。アルペンリゾートなど標高が高いところに5~9月に行く人は、紫外線と乾燥に注意。一般的に、標高が1000m高くなると、紫外線は約10%強くなると言われています。半日も野外にいれば肌が真っ赤になり炎症を起こしてしまいます。
帽子・サングラス・日焼け止めクリーム・保湿クリーム・リップクリームは必需品。SPF50とか強いのを1度塗って終わりよりも、SPF30でもこまめに塗り直したほうが効果的です。目の保護のためには、サングラスも欠かせません。
これは持って行った方がいい持ち物のかなり上位に来ます。スイスでは雨に降られる事が2日程ありましたが、持っていて良かった!と思いました。海外は日本の折りたたみ傘のように軽量でコンパクトなのはないし、ビニール傘なんていう便利な安くて品質のいい傘は売ってないです。スイスはもちろん物価が高いので、買うのにも躊躇すると思います。これも軽量でコンパクトなものがおすすめです。
ハイキングに行く人や傘すのが嫌な人は、100均一で売っているような合羽がおすすめです。手ぶらになれるし開放的です。山の天気は変わりやすいので、バッグに忍ばせておくだけでも価値はあります。雨に濡れて体調不良になってしまったらつまらないですから。
スイスは衛生的な国なので、特に必要とは感じませんでしたが、レストランで使えます。紙ナプキンはおいてあるのですが、日本で言うお手拭きは通常出てきません。スーパーで総菜を買うにしても、食べる前にとても便利です。電車の中で軽食を食べる場合どうしても欲しくなる一品です。スイスのトイレは清潔なので、手を洗うのには困りませんが、面倒なのでこれがあって助かりました。
海外では甘くない飲み物といえばコーヒーと水だけだったりすることも。そんなとき本物の日本のお茶が飲みたくなるものです。ティーパックタイプの麦茶や緑茶だとかさばりません。粉末タイプの物もおススメです。水のペットボトルを買って、振って混ぜるだけで冷たいお茶の完成です。
せっかくの旅行で写真を撮る機会も多いので忘れずに。ただ飛行機の機内に持ち込むときは100mlを超える液体は没収されるので注意しましょう。液状コンシーラー、化粧下地クリーム、ジェル状口紅なんかも液体とみなされます。また、眉毛を整える小型ハサミなど、先の尖ったものは必ず没収されます。金属類は預け荷物の中に入れましょう。
海外は日本より乾燥しているところが多いです。飛行機の中は特に乾燥します。現地調達してお肌が荒れてしまう事態にならないように、普段使いの化粧品は必須です。特に保湿クリームは忘れないでください。
シャンプーとリンスも必須です。海外のシャンプー・リンスはゴワゴワしてしまうものが多いので、トラベル用に小分けにしておきましょう。
風邪をひいて席が出る人はもちろんの事、ホテルや飛行機の機内は乾燥しているのでノド対策にも重宝します。長時間フライトでの化粧崩れ隠しにも便利です。た注意したいのは、現地に着いてからマスクをしていると感染症患者と思われてしまうことがあるので外してください。日本のように日常でマスクをする習慣はないですから、白い目で見られてしまうかも。
日本製に勝るものはありません。海外製はゴワゴワしたり、機能が悪かったり。かぶれて旅行が楽しめなかったということがないように忘れずに持って行きましょう。
スイスでレンタカーの運転を予定されている方は、通常の日本の運転免許証と国際運転免許証の両方と、本人名義のクレジットカードが必要となります。国際運転免許証は各都道府県の運転免許試験場で原則即日発行で入手できます。レンタカーの貸出には会社によって独自の制限を設けていることがありますので、必ず事前に確認をしてください。
選択バサミとロープがあると意外に便利です。ある程度旅行期間が長いとどうしても溜まるのは洗濯物。靴下や下着であればササッと自分で洗ってしまえば無駄に大量に持って行く必要もないのでオススメです。特UNIQLOなどで売っている速乾タイプのものであればお洗濯も楽々です。
3~4日程度の旅行なら洗濯している時間がもったいないので、必要ないと思います。
日本と同じように、スイスでは買い物に行くときにはエコバックを持って行くのが普通です。紙袋やビニール袋は有料になっているスーパーも多いので、エコバックはあると便利です。スイスらいいかわいいデザインの物が豊富なので、現地調達すると日本でも使えるし、自慢もできます。
スモーカーは携帯灰皿を必ず持参すること!タバコの吸い殻の投げ捨てはひんしゅくをかいます。どこに国に行っても喫煙マナーにはくれぐれも注意してください。
5つ星ホテルに宿泊する人は、おしゃれな寝巻を持参したほうが無難です。5つ星ホテルの多くがベッドメーキングのとき、宿泊客の寝巻をベッドの上に美しく飾るように広げておいてくれるからです。「旅行中使って最後に捨ててくればいいや」とボロボロの寝巻を持って行くと恥をかくかもしれませんね。
また、ハイキング目的の旅でも高級ホテルや高級レストランに入る場合に備え、おしゃれな服装も一着は持って行くと、やはり対応がいいと思います。
ホテルに付いているので、かさばるだけなのでいらないです。薄手のスポーツタオルは、ハイキングの際に汗を拭く時に便利だし、雨除けにも使えます。かさばらなくて何かあったときに使えるので2枚くらい持っていくといいでしょう。帰りには割れやすいお土産を包むこともできます。
ガイドブックには、「海外旅行は、パスポートなどの貴重品は肌身離さず持ち歩きましう。」と注意を促しています。肩から掛けたり、腹巻型だったりなんか 絶対必要的な感じに思われがちだけど、案外使えません。
取られずらい分、自分も取り出しずらいです。トイレの時にも困ります。夏の旅行だとそもそもTシャツ一枚だったりするとむしろ目立って危険です。私も初めて海外旅行をする時に、一度だけウエストポーチ型の物を使いましたが、体に密着させている分違和感があり、気になって仕方がありません。不審な行動を取ってしまいがちなので、かえって狙われやすいかもしれません。
せっかく旅に出るのだからスマートフォンのカメラだけじゃなくて、デジカメも持っていくことをお勧めします。理由は、次の4つです。
今はスマホの普及でコンパクトデジカメを持つことが少なくなっています。滅多に来られない場所なら、紛失やスマホの電池切れなど、万が一の為にデジカメも非常に重要です。
あれもこれも、考えれば考えるほど必要に思えてくる、究極の選択をしなければいけないのが、海外旅行の持ち物です。基本的には海外旅行も国内旅行も旅行という点では同じですが、スイス旅行ならではの必需品もあるので、旅行が決まったら早めに準備しておくと安心です。
日本でしか手に入らないものや身の回りで無いと困るもの以外は、現地調達でなんとかなります。ですが、スイス滞在中に現地で買おうとすると意外に面倒なのが、洗面用品やコスメ、薬など。 肌や体に合わないと辛いので、いつも使っている商品を持って行きましょう。
荷物作りの際に、持って行くべきかどうか悩んだら持っていかない!普段使わないものは持って行かなくても大丈夫です。きっと旅行先でも使いません。持っていったのに結局使わないなんて勿体ないです。身軽のほうが断然いいです。
チューリッヒやジュネーブなどの大都市では、日本と同じように買物ができるので、日用品から衣類まで買うことができます。ですが、登山鉄道が走る山岳部の観光地では、どこもショップが揃っているわけではないし、何しろ物価が高いです。時間とお金の節約がしたいなら日本から用意していくのがおすすめです。