スイスの最大都市チューリッヒは、世界的にも重要な商業と金融の中心地です。まず旅のスタートとしてチューリッヒに入る人が多いのではないでしょうか?滞在時間が短くても半日でチューリッヒを満喫する方法があります。
スイスはアルプスのイメージばかりが伝えられてしまいますが、世界有数の観光大国であるスイスには、他にも様々な魅力にあふれたスポットが存在します。
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フィンランド航空にて、ヘルシンキを経由してチューリに夕刻到着。フィンランド航空を選んだ理由は、料金は10万円弱、直行便は高くて手が出ないので、ヨーロッパ系かアジア系の乗継便で絞ったのですが、どの航空会社比較しても、総移動時間が少ない割に値段も手ごろでした。行きも帰り総移動時間は15時間ほど、乗継時間も二時間ほどです。
飛行機は名古屋発10時過ぎの乗継便で約15時間の旅ですが、時差の関係で7時間日本時間の前倒しになるので、同日の18時前ににチューリッヒに到着することになります。
ヘルシンキでの乗り換えは、日本人のスタッフが常駐しているため、何かあった場合も安心して利用可能です。フライトの到着が重なると、手荷物検査・シェンゲン協定の入国審査に時間がかかるため、買い物などは帰りに回して、先に審査を終わらせましょう。
チューリヒ空港到着後は、空港から市内まで鉄道での移動です。空港の到着ロビーから空港駅まで、列車マークがつながっているので、このマークに従って歩きます。到着フロアから1階下に降りた所がSBB(スイス国鉄)の切符売り場です。ここでチューリヒ中央駅までの切符を購入します。特急や急行で約10分で料金はCHF3.20。
チケット販売機は、英語の選択が可能です。また、空港駅は終着駅ではないので、必ずチューリヒ中央駅(Zurich HB)と書かれた列車に乗って下さい。
スイスパスを到着日から利用する場合は、日付印をここで押してもらいます。私の場合、到着が夕方でその日はチューリッヒに移動するだけだったので、スイスパスは使わず、切符を購入して乗車しました。
チューリヒ中央駅到着後、ホテルまでは徒歩で移動となります。私が宿泊したホテルは、中央駅から徒歩十分ほどにある『HOTEL ROTHAUS』。寝るだけだから安宿で充分、それでもCHF139(12000円位)もします。これでもチューリッヒ市内では安い方を選んだのですが、宿泊費は相当高いと覚悟した方が良いかもしれません。ホテル自体は簡素で清潔、すぐ向かいにコンビニもあり、観光の拠点としてとても便利が良いので、これくらいの価格で済ませることができるなら合格です。
初めてのチューリッヒ、あいにくの雨で背中には重いバックパック。傘も差さずに地図を片手に歩きました。計画では徒歩で行くしか頭になかったのですが、後になってトラムの駅がホテル前にある事を知りました。疲れもあって、チェックインした後は近くのスーパーで買った惣菜とパンで夕食を済ませ就寝。
本来はチューリッヒでの移動は、基本的に全てトラムでできるので移動は非常に便利です。後になってトラムの駅がホテル前にある事を知りました。観光名所は、徒歩で充分回れますが、とても便利なのでぜひ一度試しに乗ってみてください。
二日目、昨夜に引き続きあいにくの雨模様。午前中は中世の建造物も数多く残る、新しさと古さが融合した街並みを散策する。おもな見どころはリマト川の両岸なので、一般の観光なら徒歩で充分です。
チューリヒの街を散策すると、中世にタイムスリップしたかのようなかわいい街並みを眺めることができます。家の一つ一つがパステルカラーで、とてもかわいい!お店の看板も、全てオリジナルになっていて、街を歩くだけで大満足ですよ。
朝食を食べる目的でニーダードルフ通りを歩きます。旧市街のメインストリートが約700mもあり、骨董品や画廊、雑貨店やブティック、カフェやレストランが並んでいます。平日の朝なのか、人はまばらで少し寂しい印象でした。
朝食に選んだのは小さなカフェ。外観は撮れませんでしたが、地元の人らしき老夫婦やスーツを着たビジネスマンで賑わっていたので迷わず決めました。
注文してから作ってもらえるハンバーガーと、ショーケースに並んだパンとコーヒーの軽い朝食をとりました。お腹が空いていたから美味しかったのですが、どうしても日本と比べると価格の割に量と味のバランスがとれていませんね。1日目にしてスイスの物価の高さを思い知らされました。ハンバーガーセットで1000円くらいでした。
チューリッヒ湖、リンデンホーフの丘、St. Peter教会、Grossmünster教会、Fraumünster教会、クレディスイス本店を見てParadeplatz駅から昼前にはZürich HB駅へ徒歩で向かいます。
あいにくの空模様。16世紀、スイスのドイツ語圏での宗教改革の中心地。グロスミュンター(大聖堂)が見えます。塔に上ることができます。2本の塔をもつユニークな建築様式。地下に、カール大帝の石造があります。
チューリヒ湖には、日本の倍はあるアヒルがいっぱいです。観光客からいっぱい餌をもらっているからでしょうか。船もたくさん停泊していて、とても気持ちがいい眺めです。チューリヒの街だけなら、半日もあれば充分です。列車を待つ間に1時間でも2時間でも時間ができたら、ぜひ、中世の街を散策してください。
チューリッヒ湖は晴れていれば、都心とは思えないほど綺麗に澄んだ湖が見えるそうです。湖船に乗ってクルーズしても気持ちがよさそうですね。
約30ものレストランやカフェの入っているチューリヒ中央駅は3階建ての構造で、旅行の最初に訪れる観光局は地上階、ホームを背にして大コンコース内左側にあります。駅構内のショッピングセンターは土日はも営業しているので、買い忘れたお土産はここで購入可能です。列車の出発前に観光に行きたい場合は、地下1階のコインロッカーを利用できます。(4フランから6フラン程度)
チューリッヒ駅でスイスパスに日付印を押してもらいます。通用期間は4日間。スイス国内の鉄道がフリーパスで乗れます。スイス国鉄は、時間に正確なので、ほぼ時刻表通りに列車が発着します。スイス国鉄のホームページ内で、時刻と一緒に発着ホームも検索できるので、乗り継ぎがある場合は、事前に調べていくと、スムーズに乗り換えが可能です。
チューリヒからサンガンズ駅までの鉄道は、左側の座席のほうが湖などがあり、景色がいいですので、向かって左側に座って車窓を楽しんでください。
チューリッヒ駅からマイエンフェルトへは特急で約1時間。途中サンガンス駅でローカル線に乗り換えて、マイエンフェルト駅で下車します。1880年に発表され世界各国50か国以上で出版された名作『ハイジ』の架空舞台として有名。また『ハイジ』を原作に作られた日本アニメ『アルプスの少女ハイジ』の背景画も、この周辺の風景をもとに描かれています。
ガイブックで調べた1時間30分のハイキングコースを散策する目的でしたが、小雨が続いていたので、バーンホフ通りを抜け、ブドウ畑が広がる街並みを歩きます。
かなりの雨が降り出し、傘も合羽も持ち合わせていなかったので、ハイキングコースを歩くのは途中で断念しました。欧米人のこの家族は、全員合羽を着ていますね。もしものために、折りたたみ傘ではなく、手が自由になる合羽を持参するのが良いです。行きたいところに行けないのは残念なことですから。
帰り道には偶然通りかかったCOOPへ。半額になったおにぎり発見しましたが半額で1.9CHFじゃ高すぎます。チョコレートと炭酸飲料を購入して小腹を満たしました。せっかくなら、ハイキングの前にスーパーに寄って軽食を買っておくのが良いですね。
夕方、マイエンフェルトから二駅先にあるクールへ移動。翌日に乗車するベルニナ特急の停車駅でもあります。朝8時の電車に乗るために、クールで一泊。駅自体はこじんまりしていて、駅の中央から出て、クール市街に続くバーンホフ通りを歩きます。
宿泊ホテルは『Hotel Drei Konige』ドイツ語圏らしいホテル名です。未だに何と読んでいいのか分かりません。散策に便利な旧市街にあり、駅からは徒歩で10分ほど。宿泊客は1階のレストランで使えるドリンクチケットがもらえます。レストランはスイスの家庭料理が食べられます。
あいにくレストランは満席で、待ち時間がかなりあると言われたのであきらめました。ここのレストランはガイドブックににも載っているので、クールを訪れたらぜひ、スイス料理を味わってください。
入口の扉を開けると、すぐ正面に二階のフロントに続く階段が現れます。2階フロントから撮影。なかなか趣のあるエントランスの扉を開けると、すぐ階段があります。入って左側がレストランです。
写真が見つからなかったのですが、クールといえば噴水、と言ってってもいいいくらい町のあちこちにあります。最初、クールは噴水の町かと思っていましたが、違いました。スイス全体に噴水があるのです。各家庭に水道が出来るまで、生活に必要な水道だったようです。
スイスでは、国旗を掲げている家が多くあります。愛国心からなのでしょうか?小道を入ると可愛らしい建物がいっぱいです。
クールの夜は幻想的。オレンジの街頭とスイスの国旗が映えています。クールの町並みが一番スイスらしいと思います。
クールは交通網の便が良くMIGROSやCOOPといったスーパーが街の目抜きに立地していて何かと便利。チューリッヒまで列車で1時間半、マイエンフェルトまでは15分程度各地へと観光するのに好都合である。スイスを旅する貧乏旅行者に、拠点としてお勧めできるお得な宿もたくさんあります。