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カイエチョコレート工場へ!意外なしかけのある見学ツアー!

スイスといえば、チョコレート。1人当たりのチョコレート年間消費量が世界No. 1で、高級品から庶民的なものまで様々なチョコレートが生産されています。中でもスイスで一番長い歴史のブランドである、カイエのチョコレート工場「Maison Cailler(メゾン・カイエ)」を訪れてみました。

ここは、まるで映画『チャーリーとチョコレート工場』の世界!びっくりするような仕掛けがとても面白いんです。一緒に見ていきましょう。

カイエとは?

「カイエ」は、スイスで一番長い歴史のブランドである、フランス語圏のヴヴェイで創立したチョコレート会社の老舗で、現存する最も古いスイスのチョコレートブランドを確立しました。

現在は、日本でも馴染み深いスイスの大手食品メーカー「ネスレ」の傘下のチョコレートブランドとしてネスレ・カイエのチョコレートを世界中に知らしめることになりました。

グリュエールの近郊ブロ(Broc) にある工場メゾン・カイエ。

これがチョコレート工場?想像とは裏腹に博物館のように洒落ていまいした。青空に真っ白な洋館が映えて、至近距離の写真では写りきらない位横に長い建物です。

「カイエ」への行き方

チーズで有名なグリュエールの近郊ブロ(Broc) にある工場メゾン・カイエ。Broc-Fabriqueという駅で降ります。私はLausanneから、RomontとBulleで乗り換えました。駅から5分くらい歩きます。駅を降りると、もうチョコレートの香りがしてチョコ好きにはたまりません!

工場見学は10:00からですが、30前くらいからチケット売り場に人が集まり始めます。チケット売り場は10時からですが、併設のカフェは9:30から開いています。

ここには、世界各国から集まった老若男女、特に欧米人(一般に白人と言われる人。私には見分けがつきませんが。)らしき人が多かったですね。アジア人はいましたが、日本人は見かけませんでした。

目的地に近づくと、甘いカカオの香りが漂ってきて、チョコレート好きには見学と共に試食にも気分がそそられます。この工場では入場料を支払ってチョコレート(カカオ豆)の歴史、製造過程を見学し終えた後、チョコレートを試食し放題という大特典も含まれています。

工場は夏になるとスイス国内のみならず、世界中からの旅行客で賑わい、入場するためには長蛇の列が出来る人気の観光スポットです。

工場見学はどんなしくみなの?

カイエの工場の見物はツアーでのみ可能です。見学ツアーとは、受け付けの先着順に20人位を一グループにして、チョコレートの歴史や工場施設を順に見ながら、各部屋に進んでいくしくみです。私は個人旅行者の2番目のグループでした。遅く行くとどんどん後ろのグループになって、待ち時間が長くなると思われます。

この見学ルートでは、最初にビデオが上映され、同社のチョコレートが誕生したエピソードがドラマ仕立てで上映されます。チョコやナッツをかじる音が音楽とともに流れてたり、照明を暗くした面白い仕掛けなど、ディズニーランドのようなワクワク感が楽しめます。

この見学ツアーは大変人気が高く、2時間待ちなども頻繁にあるようです。英語、仏語、独語、伊語、西語(スペイン語)、中国語の6つから選べます。各所で大スクリーンに映し出される映像を眺めながら、説明アナウンスを聞き、順路に従って見学していきます。

日本語の設定は無かったので、私は馴染みのある英語を選びました。それほど理解はできませんでしたが、見るだけでも十分に楽しめましたよ。

アナウンスを聞きながら、チョコレートの製造工程を見ていきます。一つ一つ、チョコレートのパッキングまで全てが機械化されています。私たちより一つ前のグループが真剣に見つめています。

様々な種類のカカオが並べられていて、実際に手に取ったり匂いを嗅いだり、虫眼鏡的なもので観察できます。

チョコレート制作過程での試食だけかと思いきや!更に順路を進んでいくと、カーテンで仕切られたチョコレートの試食部屋が用意されています。カウンターにずらりと並んだカイエの看板商品を好きなだけ試食できるんです。大人も子供も我を忘れて笑顔で食べる食べる。真ん中にはちゃんと係の人が待機していて、チョコはいち早く補充されます。

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ここに並んでいるチョコレートは全て試食できます。

とはいえ、そうそうチョコレートばかり、休憩無しに食べ続けられるものでもなく、私は頑張って10個くらいはトライしてみたものの私はそれで終了。試食のチョコレートは常に補充されるので、見学者の中にはアレもコレもと楽しそうに、かなりの量を賞味している人たちもいましたよ。でも!食べ放題だからといってくれぐれも食べすぎてお腹を壊さないように注意してくださいね。

見学ツアーが終わったら?

チョコの試食が終了し見学ツアーが終わると、工場内に備え付けられた広い空間のモダンなショップに出るようになっています。そこで今度はお土産のチョコレート選びです。

とても広いチョコレート販売エリアでは、定番チョコレートから、スーパーではあまり見かけない特殊なデザインのパッケージのものや、伝統工芸品でもある切り絵をデザインしたもの等など、季節や期間限定で販売されているチョコレートを含め、贈り物としても喜ばれそうな商品が並んでいます。

そのほかにも、昔のポスターやTシャツなど、カイエのオリジナルグッズも揃っています。友人や、ご家族、同僚、ご自身へのお土産にピッタリでしょう。100種類は超えていたのでしょう、もう選びきれないほどのチョコレートが陳列されています。

私はスーパーなどでもなかなか買えないレトロで可愛いパッケージや、スイス伝統工芸である切り絵をモチーフにしたパッケージ商品を選びました。その他に、板チョコはCOOPよりも安く売っていたので、バラマキ用で20枚ほど購入。市価よりも安いのでここでたくさん買っても後悔はしませんよ。余っても自分で食べられます!

番外編!一度は乗ってみたいゴールデン・トレイン

通常、カイエに行くには通常は列車を乗り継いで行きますが、夏になると、“チョコレート・トレイン”という「ゴールデンパス・サービス」と「カイエ・ネスレ」が共同で実現させた、列車がスイス国内を走ります。今回は乗る事はできませんでしたが、観光客に絶大な人気を誇る列車です。チョコレート&鉄道好きにはまさに夢の列車なのです。

出発はレマン湖畔のモントルーからで、車両はすべて1等車で構成。ベルエポック調の豪華なプルマンカーか、または、モダンなパノラマ列車のどちらかに乗車し、チーズ工場と中世の古城を訪れた後、このチョコレート工場を見学するという、魅力いっぱいの鉄道の旅できるそうです。

チョコレートが国の重要な産業のスイスならではとも言える、チョコレートと観光を結びつけた数々のツーリストアトラクションや、人々がチョコを目にした時の笑顔にも、スイスの人々にとってのチョコレートへのこだわりと、深い関わりを感ます。

駅に停まっていた金色に光る『ゴールデン・トレイン』今回は見るだけでした。一度は乗ってみたいです。

まとめ

  • スイスは1人当たりのチョコレート年間消費量が世界No. 1のチョコ好きの国。
  • 『カイエ』は19世紀にフランソワ·ルイ·カイエにより創立され、その名が付けられた。
  • ツアー方式の工場見学は、各国の説明アナウンスを聞きながら順路に従って見学する。
  • コースの途中には試食コーナーがあり、作りたてのチョコレートが食べたいだけ食べられる。
  • お土産コーナーでは、市場にないような変わったチョコレートが豊富に揃っている。

チョコレート工場『カイエ』は、チョコレート大国・スイスならではの観光アトラクション。想像していたよりずっとエンタテイメント性が高くてスイスチョコレートファンにはもちろん、そうでなくても是非訪れて頂きたい観光スポットです。

特にハイジーズンは大変人気があるので、長蛇の列を避けるために早めに行かれることをお勧めします。できれば9時半には到着し並んでおけば、比較的間待ち時間は少なくて済むと思います。

カカオの甘い香ばしい香りに包まれながら「知覚」「臭覚」「味覚」を沢山刺激してもらえる甘い魅惑の時を過ごせますよ!皆さんも是非行ってみてください!!

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keika912

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