スイスのジュネーブから約1時間30分/92㎞、ヨーロッパの最高峰モンブランの麓町『シャモニモンブラン』。実はフランスの所要都市からも、スイスのジュネーブからの方が近いんです。日本で例えると東京から沼津までの距離感です。
シャモニ・モンブランへの行き方は?個人旅行でも大丈夫?簡単に行ける方法を紹介します。私のおすすめは直行バスですが、その秘密も一緒に見ていきましょう。
世界中から旅行者が訪れる観光地なので、シャモニ・モンブランへの行き方は何通りもあります。バスが王道ですが、期間内であれば鉄道が乗り放題の『スイスパス』を持っていれば、フリーでシャモニーとジュネーブ間を鉄道で移動できます。難易度の低い順番に説明していきます。
直通バスは、個人旅行に慣れていて、時刻表も読める。ガイドは必要なしい、目的地に行くだけ行って自由に行動したい人にぴったりです。ツアーには必ず付き物の集合時間に合わせなくてもいい、自分で調べたお店や観光地に行きたい、人と団体行動をする事が苦手な人、はこちらを選ぶ方がストレス無く楽しめると思います。
ジュネーブから日帰りでシャモニ・モンブランへ行く場合、ジュネーブから直行バスが出ています。1日1~5往復。ダイヤは日によって異なるので確認はしっかり取って下さい。所要時間は約2時間。片道43スイスフラン(約4800円)、往復72スイスフラン(約8000円)です。
どこでも見られるこういったサイトは本当に便利です。時間に縛られずに、気ままな旅をしたい人にはおすすめめす。
観光バスツアーは、初めて行くからうまくたどり着けるか心配だし、バスの時間や言葉などとにかく不安、おまけに観光気分を味わいたい人にぴったりです。集合時間が決まっていて、迷う事も時間のロスもありません。
バスに乗ってしまえば、寝てしまっても、観光ガイドの説明を聞きながら車窓を楽しんだり、と自由に過ごせます。たどり着けるのか?という不安が無く、純粋に旅行を楽しめるのではないでしょうか。
ジュネーブからフランス領シャモニー・モンブランの村と、モンブランを間近に望むエギーユ・デュ・ミディ展望台を訪ねるバスツアーです。自由時間も合計3時間とたっぷり取れ、オプションで、氷河で有名なメール・ド・グラス、世界3大北壁に数えられる名峰グランド・ジョラスを望むモンタンヴェールも追加することが可能なんです。
1催行日:毎日|所要時間:約9時間 出発:8時30分
インターネットでも予約ができますが、もちろん観光所で予約できます。もし選ぶとしたら、ジュネーブの旅行会社の日本語ガイド付き観光バスが便利です。こちらも8:30出発の一日一本ですので、事前に予約した方が賢明です。朝8時30分前ににジュネーブ駅近くに集合(予約時に案内所で地図をもらえます)すればOKです。
当日券も購入可能ですが、週末の晴天時にいくのであれば、前もって券を購入しておいたほうがよいでしょう。バスガイドさんは日本語が話せる外国人のようです。ほとんどの人がベテランのガイドさんらしく、日本人でも安心して利用できます。ランチ付きのツアーもあるそうです。
私は自力で行く方法を選んだので体験していませんが、次はガイドの説明を聞きながら、バス旅行を楽しむのも良いなぁ、と思いました。
このルートは、モンブラン山脈を仰ぎ見ながらの美しい工程です。マルティ二駅からヴァロルシヌ駅まで行き、そこで乗り換えてから、約1時間半。1~2時間ごとに出ています。国境を越えたフランスですが、シャモニ・モンブランまでは、もちろんスイスパス(期間内はスイス全土の鉄道が乗り放題)も使えます。
解放感あふれる車内は天井にも窓があり、周囲の高い山を眺める事ができるしくみになっています。晴れたり曇ったりしていましたが、スイスの山々を満喫することができました。
モンブランエクスプレスは急な山を登るため、歯車の着いたラック式という電車で、途中のヴァロルシヌ駅まではこの車両で行きます。ここからシャモニーモンブランまでは歯車の無いタイプに乗り換えます。
私が選んだのは、前泊したツェルマットから鉄道に乗り、マルティニ駅で乗り換え、モンブランエクスプレスで山を超えシャモニーへ入るというものです。時間は乗り換え入れて4時間くらい(の予定でした!)。
実際はマルティ二駅を14時頃出発し、シャモニに到着したのは20時近く。予想よりはるかに時間がかかりました。途中で列車が引き返すことが無く、最初からポストバスに乗っていれば4時間位で到着したはずでしたが…。
マルティ二駅のホームで、可愛い男の子を発見。自転車を担いだ家族連れでした。同じ電車に乗車しましたが、いつの間にか途中下車したようです。
では、本題の一番難易度の高い行き方、鉄道&ポストバスです。この行き方は、たまたまシャモニに行く途中の路線が動いていない場合だけです。ごく稀です!本当に稀な事です。私が旅行した時期は運悪く、サイトによると「一部路線が動いておらず、ヴァロルシヌ駅で必ずバスの乗り継ぎが入る」ということでした。鉄道2時間+ポストバス1時間の予定でした。
いきなり急勾配を登り始め、切れ落ちた崖のふちやトンネルを通るなかなか険しい路線を楽しむこと1時間。
途中駅でアナウンスが入り、「この先は工事の為通行止めの為引き返します!」もちろん言葉ははっきり理解できません。そんなニュアンスでした。しかしバスの乗り継ぎはまだまだ先。しかも山の頂上に近いド田舎の駅!理解できぬまままた1時間かけて元の駅、マルティニ駅まで帰るはめになりました。
そこに待機していたバスに乗り換え、結局、マルティニ駅からシャモニ・モンブランまで全工程をバスで行くこととなったのです!
不安とやるせなさを感じたのが伝わったのか(実際はキョロキョロと、挙動不審だったのかもしれませんが)隣り合わせになった乗っていた単身のイタリア人のおじさんが、話しかけてくれました。本来はイタリア語だと思うのですが、少しの英語でしか話せない私に頑張って英語で話しかけてくたのです。
「俺についてこい!このバスに乗れば、シャモニー・モンブランに行けるから。」と誘導してくれました。体格はがっちり、50代後半なのかお腹も立派で、彫は深いのだけれど人情味あふれる顔をしていました。その人は途中で下車しましたが、降り際にバスの運転手に私たちを指さして、「宜しく頼む!」的なニュアンスでお願いをしてくれました。親切で男気のあるイタリア人のおじ様に出会えたことで、もっともっと印象深い旅になりました。
結局、シャモニに到着したのが20時。これはかなりの時間ロスでした。4時間の予定が6時間かかってしまったのです。夕方に到着し、街を散策しゆっくりとディナーを楽しむ予定でしたが、ホテルにチェックインし軽く食事をとるだけになってしまいました。
ジュネーブからモンブランの麓の町、シャモニ・モンブランへ行く方法は何通りかありますが、直行バスを使えば1時間半から2時間で着くので、最も効率が良いです。
逆に鉄道は、時間がかかるが大渓谷の素晴らしい眺めが見られます。時間に余裕があって尚且つ、バスと違う景観を楽しむには、片道鉄道、片道バスがお勧めです。
シャモニで宿泊を予定される人、大賛成です。ここは宿泊込でゆっくり楽しめるところです。一日の工程が決まっているバスツアー以外なら、時間は自由に使えます。シャモニ・モンブランを十分に楽しみましょう。
たまたま電車でトラブルに遭遇しただけの理由ですが、乗り換えの不安と時間のロスもなくシャモニへ確実に行くなら、バスをお勧めします!