ドイツ、フランス、イタリアの3つの隣国の言語の他に、スイスの言語であるロマンシュ語があるスイス。狭い国土を分けるそれぞれの国の料理を味わえるというのもスイスならではの楽しみです。スイス料理はどのような特徴があるのかを見ていきましょう。
スイスには食の文化を誇る隣国フランスやイタリア、またドイツの影響を料理の面でも強く受けています。狭い国土を分けるこれらの文化圏で、それぞれの国の料理を味わえるというのも、スイスならではの楽しみです。
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山岳地域が多く、厳しい自然条件になるこのエリアは、ジャガイモを使った料理が一般的。食べごたえのある肉料理も豊富です。代表的なのが『レシュティ』。スイス人のソウルフードとも言えるスイス風ハッシュドポテト。じゃが芋を細切りにし、バターで炒め焼きにしたもので、チーズや目玉焼きをのせて主食として食べたり、料理の付け合わせにしたりします。
私はスイスに来て初めて口にしましたが、大好物になりました。日本でも馴染みのある味で、塩味もちょうど良く、どこのレストランで食べても失敗は無い!と思います。レストランにもよりますが、分量は日本で言えば二人前くらいあります。一皿でおなか一杯になりますので、注文しすぎには注意しましょう。
ティチーノ地方では、石窯で焼くピッツァなど本格的なイタリア料理が楽しめます。北イタリアの影響を受けた『オッソ・ブッコ』も有名。北イタリアの郷土料理で、牛のスネ肉を野菜のみじん切りとマッシュルームなどを一緒にトマトソースやデミグラスソースで煮込んだもの。付け合わせにはリゾットが相性抜群です。
私もオッソ・ブッコを注文してみました。イタリア料理は日本でもよく食べますが、これは初めてです。ビーフシチューに似ていますが、それよりも少しトマト味が濃いめです。旅の疲れに対して元気が出る料理!みたいな感じでおすすめです。
フランスと国境を接するレマン湖畔周辺の地域などでは、湖でとれた魚の料理が楽しめます。『フィレ・ドゥ・ペルシュ』はジュネーヴなどの湖水地方で人気のメニュー。湖でとれる小さな白身魚ペルシュを、フライかムニエルにして食べます。湖畔のレストランは要チェックですね。
酪農国家スイスでは、しぼりたてで新鮮なミルクを使ったチーズ料理が全国で味わえる。特にラクレットはぜひ一度食べてみたい。
スイス料理の代名詞である、フォンデュ。パンにチーズを絡める一般的な食べ方の他にも楽しみ方には色々とあります。
グリュイエールなど2~3種類のチーズを鍋に入れて白ワインで溶かしたあと、細長い鉄串でパンを刺し、溶けたチーズに絡めて食べます。意外なのですが、コーラと一緒に食べるのは体調をくずすことがあるそうなので気を付けましょう!また、チーズフォンデュにはワインが入っていますので、お酒に酔っぱらう事もあるので注意が必要です。くれぐれもアルコール摂取量には気を付けてくださいね。
フォンデュの新しいスタイル。薄くスライスした牛肉を、コンソメスープを煮立たせた鍋にくぐらせて、様々なソースや薬味で食べます。食べるスイス風しゃぶしゃぶといった感じで、日本人の口に合います。ピクルスやマッシュルームなど付け合せも豊富です。
そのまま料理の名前にもなっているチーズ。チーズの断面を直火で温め、溶けたところをナイフなどで削いでジャガイモやピクルスなどに絡めて食べます。溶かして食べるだけでなく、そのままでもマイルドでおいしく、レストランでのパフォーマンスも楽しみの一つです。
酪農国家スイスでは、しぼりたてで新鮮なミルクを使ったチーズ料理が全国で味わえる。特にラクレットはぜひ一度食べて欲しい料理です。
スイスの代表的な料理で真っ先に思い浮かぶのは、『チーズフォンデュ』。子供でもおいしく食べられる万人向けの料理!と思いきや、スイスのレストランではかなり白ワインが入っていて驚きました。ワインの温まった匂いもそうですし、かなりアルコールがきつめで濃い味でした。日本でしか食べた事のなかった、マイルドな味わいのチーズフォンデュを想像していたので結構衝撃的でした。
日本人に一番馴染み深く、味覚にも合うのが『ラクレット』だと思います。野菜やパン、特にポテトなんかには最高に相性がいいのです。クセのあるチーズも多いですが、どこのレストランでも平均的に食べやすいです。アルコールも入ってないので、チーズフォンデュよりもおすすめかもしれません!
何を食べるか迷ったらメニューの中に『Raclette』という単語を見つけて、指さしで注文すれば失敗することはまず無いと思います。日本のレストランでは考えられないほど量がたっぷりあって、お腹も大満足するはずです。
スイスには食の文化を誇る隣国フランスやイタリア、またドイツの影響を料理の面でも強く受けています。狭い国土を分けるこれらの文化圏で、それぞれの国の料理を味わえるというのも、スイスならではの楽しみです。
スイス料理は日本にいても味わえますが、現地の味とはかなり違いがります。レストランに行ったら是非、この三つの料理は食べて欲しいです。